知っておくと楽しい一口英会話

1999/12月号

“ Pass me the salt, please. ” 「お塩を取ってください。」

 食事中などでよく使う表現です。  の部分に次のような他の言葉を入れてみましょう。(食事中に人の前に手を伸ばすのはエチケット違反です。)  
“pepper胡椒, sugar砂糖, sauceソース”

身近な言葉“pass”
 「試験にパスした。」「絶妙なパスワーク」「敬老パス」など日本語にもよく使われる言葉ですね。「ある地点を通り過ぎる」というもとの意味から派生していろいろな使われ方をします。意外なところでは車のライトをチカチカやる「パッシング」も“passing”で、『追い越し』の意味です。“ No passing ”とあったら『追い越し禁止』です。
 法律案が議会を“pass”し、裁判官が判決を“pass”します。人が亡くなることを婉曲(遠回し)に“pass away”と言います。「現世を通過して離れていく」というような意味ですね。また山の峠も“pass”です。
鉄道や道路の高架は“overpass”といいます。文字通り「上を通過」です。



2000/1月号

“ After you. ” 「お先にどうぞ。」

 道を譲ったりするときの決まり文句です。文字どおりの意味は「(私は)あなたのあとで」で、“after ~”というのは「~のあと」です。

身近な言葉“after”
 「アフタヌーンショー」「アフターケア」「アフターサービス」など「アフター」も日本語の中でもよく使われる言葉です。“noon[nuRn]”というのは「正午」のことで“after + noon”は「正午のあと=午後」です。昔の有名な映画『真昼の決闘』の題名は“High noon”でこれも「正午」です。
 「アフターサービス」は和製英語で、本当は“after-sale(s) service”「販売後のサービス」。「アフターケア」は英語でも“aftercare”。「テーブルスピーチ」も和製英語で、このようなスピーチは通常食後なされるので“after-dinner speech”「ディナー後のスピーチ」といわれます。地震の余震は“afetrshock[,?k]”で、比喩にも使えます。




2000/2月号

“ May I use the bathroom ? ” 「トイレをお借りしていいですか?」

 “May I help you ?”「何かお役に立てることは?」はよく知られた言葉で、“May I ~ ?”は「~してもいいですか?」と相手に許可を求める表現です。まず、“May I use ~ ?”「ちょっと~をお借りしていいですか?」で相手の持ち物をちょっと借りるときの表現を練習しましょう。
“May I use the telephone ?” 「電話を借りてもいいですか?」
“May I use your pen ?” 「ペンを借りてもいいですか?」
 日本語からの直訳で「借りる」を“borrow”と言うと「借りてもっていく」ことになります。その場で使う場合は“use”で表します。
 次は“May I ~ ?”で「~してもいいですか?」を少し練習しましょう。
“May I come in ?”「入ってもいい?」…相手の方に「行く」は“come”
“May I open the window ?” 「窓を開けてもいいですか?」
“May I sit[sit] here ?” 「ここに座ってもいいですか?」
 この“sit”を日本語的に「シット」というと“shit”に聞こえてしまい、「ここでウン〇をしてもいいですか」になりますから発音注意!



2000/3月号

“ I'd like ~(, please). ” 「~をいただきたいのですが。」

 自分の欲しい物をていねいに表すときの表現です。“~”のところに欲しい物を入れて言ってみましょう。そのものの英語名がわからないときは手近なものなら“this”、離れたものなら“that”を入れればその場の状況で通じます。「全てを英語で!」なんて力まないで言えるところだけいってみる、これが外国語のヒケツです。
“I'd like water, please.” [w|t≪] 「お水」
“I'd like coffee, please.” [k¶fiR] 「コーヒー」
“I'd like beer, please.” [bi≪] 「ビール」
“I'd like this, please.” [dis] 「これ」
“I'd like that, please.” [dat] 「あれ」
 また“I'd like ~”は“~”のところに“to+動詞~”を入れると「~したいのですが」というように、自分がしたい行為をていねいに表す表現になります。




 2000/4月号

“ Pardon ? ” 「なんとおっしゃいましたか?」

 相手がいったことが聞き取れなかったりわからなかったりするときの一番簡単な表現です。“pardon”のもとの意味は「許す・赦し」で、英語のみならずドイツ語やフランス語でも使われます。他のイタリア語とかフランス語でも使うのかご存じの方は教えて下さい。



 2000/5月号

“ I'm lost. ” 「道に迷いました。」

道に迷ったときの表現です。“lost”は「なくなった」「失われた」という意味で、“a lost child”といえば「迷子」です。映画で“The Lost World=失われた世界”というのがありましたね。ただし「失恋」を“ロストラブ”というのは和製英語のようです。
 駅などで“Lost & Found”とあれば文字通り「遺失物&拾得物」の意味です。鉄道で落とし物や忘れ物をしたり見つけたりしたらこのサインを探して下さい。




2000/6月号

“ Lovely ! ” 「素敵!」「おいしい!」…

 「すばらしい!」は“Wonderful !”が定番ですが、それ以外で特に女性に覚えて欲しいのが“Lovely !”です。もとは「愛らしい」という意味ですが、「嬉しい!」とか「おいしい!」とか「素敵!」のように、ちょっと感動した時に女性によく使われる表現です。例えば…
おいしいケーキを食べたら “Lovely !”
とてもいい天気でも “Lovely !”
素敵なプレゼントをもらって “Lovely !”
 なお、男性専用というわけではありませんが、男の人は同じような場合に“Great !”をよく使います。



2000/8月号

“ This doesn't work. ”  「これ、動かないんですが。」

 “work”は「働く」とか「仕事、作品」という意味でおなじみですが、他に「(機械や装置が)正常に機能する」とか「(作戦や方法が)うまくいく」という意味でも使い、故障などで困ったとき知っていると便利です。
例…ホテルの部屋でエアコン、シャワー、テレビなどが故障している時
“The vending machine doesn't work.” 「自販機で商品が出てきません。」
“The shower doesn't work.”  「シャワーが使えません。」 
 機械などの英語を知らなければそれを指さして“This doesn't work.”でOK。また、ただ使い方がわからないだけのときも「故障のフリ」して、“~doesn't work.”といえば見に来て使い方を教えてくれるでしょう(ウラ技ですが)。




2000/9月号

“ Shall I make tea for you ? ” 「お茶でも入れましょうか?」

 “Shall I ~?”は「~してあげましょうか?」という表現です。誰かにちょっとした手助けを申し出るような場合によく使います。荷物を持て余して困っているようなおばあちゃんに“Shall I help you ?”「手伝いましょうか?」と声をかけてみましょう。またふだんの生活で身近に使って練習してみるのもいいですね。例えば…
“Shall I massage your shoulders ?” 「肩でも揉みましょうか?」
“Shall I help you wash dishes ?” 「皿洗いを手伝おうか?」
 また“May I ?”の時と同じで、状況で分かるような場合(例 上の例でおばあさんの荷物を指さして)“Shall I ?”だけでも通じます。




 2000/11月号

“ Is there a ~near here ? ” 「このあたりに~はありますか?」

 “Is there a ~near here ?”は「近くに~がありますか?」と尋ねる表現です。“~”のところに“a rest room トイレ”“a bus stop バス停”“a drug storeドラッグストア=日用品などを売る店”などを入れればすぐに使えます。ただし! 相手の言うことがわからないことがありますから、紙とペンを用意して“Please!”と言って地図でも書いてもらった方が無難でしょう。 
例 “Excuse me. Is there a taxi stand near here ?” 

「すみませんが、この辺にタクシー乗り場はありますか?」
 そしてもちろん最後に“Thank you.”をお忘れなく。



2000/12月号

“ I wish you good luck. ”   「幸運を祈ります。」

 “Good luck !”「幸運を(祈る)!」はよく知られた表現ですが、全部きちんと表せば見出しのような表現になります。
 この“I wish you ~.”は「私はあなたに~が訪れることを祈る。」という意味です。これからの季節にすぐに使えますよ。どんどん使って下さいね、例えば次のように(weは「私達」です)…
 We wish you a Merry Christmas ! 



2001/1月号

“ Have a Happy New Year. ”    「よい一年を!」

 大昔、富士カラーのコマーシャルで流行った“Have a nice day.”を覚えていますか?「よい一日を!」です。外国で旅行をしていると“Have a nice trip.”「よいご旅行を!」とよく言われます。これらの一言で空気が和みますから大いに使って下さい。これに対して“Same to you.”と返事が来ることがありますが、「同じことをあなたにも」という意味です。
 また“Good morning.”“Good afternoon.”“Good evening.”も、もともと“Have a good morning.”「よい朝を!」で、出会ったときだけでなく離れるときにも“Good-bye.”のかわりにも使えるのです(やや古風)。
 では、あらためて“Happy New Year !”。今年もよろしく。




2001/2月号

“ I have a pain here. ” 「(指で指しながら)ここが痛いのです。」

 “I have ~.”「私は~があります」という表現ですが、「所有」を表す以外に、“~”の部分を入れ替えていくと次のような応用ができます。
“I have a question.” 「質問がある」
“I have a fever[a cold].” 「熱がある(風邪をひいている)」
“I have a headache[a stomachache]. ”「頭痛がする(腹が痛い)」
“I have a test[an appointment].” 「テストがある(約束がある)」
 一方、“I have no ~.”にすれば「~がない」という意味になります。例えば“I have no time. ”「時間がない」です。
 尋ねる場合“Do you have ~ ?”「~がありますか」です。例えば“Do you have medicine for headache ?”「頭痛薬ありますか」などは役立ちそうです。




2001/3月号 

“Be careful not to catch cold.” 「風邪を引かないように気を付けてね。」

 春は名のみの風の寒さ。みなさん風邪を引いてませんか。今日の表現“Be ~”は「~でいなさい。」という意味で、“Boys, be ambitious.”「少年よ、大志を抱け。」はあまりにも有名です。見出しの“Be careful.”だけなら「注意深くしていなさい。」です。よく使うところでは“Be quiet, please.”「お静かに願います。」や、男の子になら“Be a good boy.”また女の子になら“Be a good girl.”で「いい子にしていてね。」があります。
 反対に、「~でいてはいけません。」なら“Don't be ~”と言います。例えば“Don't be silly.”「バカなまねはやめなさい。」や“Don't be noizy.”「騒がしくしてはいけません。」は覚えておきたいですね。




2001/4月号

“I'm coming.” 「今行きます。」

 「ご飯ですよ。」「今行くよ。」とか「ごめん下さい。」「はい、今行きまーす。」のような呼ばれたときの返事の表現です。あれ?『行く』なのに“come(来る)”は変だなと思われるかもしれませんが、“come”は直接話している相手に対しては、相手方の立場を中心にした『来る』になり、日本語の『参いります』と同じような意味になります。
 次のような例なら毎日使えますよ。ぜひ使って下さいね。
“Dinner is ready.”「ご飯よ。」 
“Yes. I'm coming.”「はい、今行きます。」
とか
“Hurry up.”「急いで!」 
“I'm coming.”「今行きます。」




2001/5月号

 “ Are you ready to order ? ”  「ご注文は決まりましたか?」

 “Are you ready ? =準備はいいかい?”はおなじみの表現ですが、見出しのように後ろに“to動詞”を付けると「~する準備はできていますか?」とさらに具体的に表すことができます。準備ができていれば“Yes.”まだなら“No.”や“Just a moment.=ちょっと待って”と答えましょう。
例えば出かけるときに
“Are you ready to go ?” 「もう出かけられる?」
“Just a moment. The key is missing.” 「ちょっと待って。鍵がないんだよ。」
コーヒーショップでは
“Are you ready to order ?” 「ご注文はおきまりですか?」
“Yes, please. Well…” 「はい、お願いします。えっと…」





2001/7月号 

“ Long time no see you. ”  「お久しぶり。」

 「やあ、久しぶり。」というような感じのくだけた表現です。略式の表現ですから、親しい間柄でのみ使います。これ以外では日本語の「久しぶり」に近い表現は英語には見あたらず、文字通り「長い時間の後」というような説明的な言い回しになってしまいます。 
 これはとても簡単ですから久々に会った友人に使ってみましょう。ただし、次のようなことにならないように気を付けましょう。
“Hi, Hanako. Long time no see you.” 「やあ、花子。久しぶり。」
“Excuse me. I think you are mistaken.”「すみません、人違いだと思います。」
“Oh. I'm terribly sorry.” 「いやー、どうも失礼。」





2001/8月号

“What's wrong ?” 「どうかしましたか?」

 相手の顔色がすぐれなかったり、何かの不都合が生じたような時に尋ねる表現です。“wrong”は「誤った、間違った」という意味で、本来の状態にないことを表す言葉です。同じ「ロング」でも、「長い」の“long”は舌の先を口の中の「天井」にぴったりとつけて発音し、“wrong”はどこにもつけないで発音します。“What's the matter ?”も同じような意味で使います。こんな使い方をしましょう。
“You look pale. What's wrong ?” 「顔色が悪いよ。どうしたの。」
“I'm OK. Thank you.” 「大丈夫だよ。ありがとう。」





2001/9月号

“Where are we on this map ?” 「(地図を見せながら)ここはどこですか?」

 たとえパッケージツアーでも、フリータイムには地図を片手に散歩をしたいものです。ところが外国では土地勘はないし、地名も読めないしですぐに自分の居場所が分からなくなります。そんなときに役に立つのがこの表現です。親切そうな年輩の人を見つけて次のように尋ねましょう。
“Excuse me.”   「ちょっとすみませんが…」
“Yes. How can I help you ?” 「はい。どうなさいました?」
“Where are we on this map ?” 「ここは、この地図ではどこですか?」
 相手の人は知っていれば指で教えてくれるし、知らなければ雰囲気でわかります。ただしどちらにしても“Thank you.”をお忘れなく。




2001/10月号

“Could you give me a discount ?”「値引きしていただけませんか?」

 これは奥様方の英会話教室で一番熱心に覚えてもらえる表現です。この“Could you give me ~?”は「~をいただけませんか?」の基本的表現ですから“~”のところにいろいろな「もの」を入れて使えます。例えば…
“Could you give me water [medicine, a brochure…]?”
「水(薬、パンフレット…)をいただけますか?」
 なお「値引きできませんか?」はお店を選んで使って下さい。高級な気取った店では冷淡にあしらわれることもあります。それでも平気な『オバタリ○ン』なら大丈夫かな…





2001/11月号

“Please show me how to use this.”
「これ(指で示しながら)の使い方を教えて下さい。」

 本などで『ハウツー物』という表現がありますが“how to ~”は「~の仕方」という意味です。この“~”のところにいろいろな動詞を入れて使ってみましょう。なお“Please show me ~”は「実際にやって見せて」という感じで、言葉で教えてもらう場合は“Please tell me how to ~”です。
“Please show me how to use the shower. ”「シャワーの使い方を教えて下さい。」
“Please tell me how to make a phone call.”「電話のかけ方を教えて下さい。」
 “~”のところが英語で言えない場合は“Please show me how.”だけ言って後はジェスチャーでも大丈夫。結構通じるものですからご安心を。



2002/1月号

“You look nice in kimono.” 「着物が似合うね。」

 お正月、成人式と街が華やぐ季節です。上の表現は、「あなたは着物の中にいる(=着ている)とステキに見える。」という意味で、“in~”のところに“this dress=このドレス”とか“pink=ピンク(の服)”を入れ替えると色々な場面で使える、いい誉め言葉です。
“You look nice in this dress.”「このドレスよく似合うね。」
“Thanks. I'm glad you like it.”「気に入ってもらえて嬉しい!」 
 
そして、ついでに下の表現も一緒に覚えましょう。
“This dress looks nice on you.” 「君が着るとこのドレスが映えるね。」
 今年は人を気持ちよくする表現をたくさん覚えたいですね。





2002/2月号

“How soon does the train get to Nagoya ?”
「電車はあとどれぐらいで名古屋に着きますか?」

“How much~=いくら?”や“How old~=お年は?”は有名ですが、“How soon~=あとどれぐらい?”は、便利なわりに知られていませんね。例えば…
“How soon will you be ready ?” 「あとどれぐらいで準備できる?」
“Well, in five minutes.” 「うーん、あと5分。」
“How+形容詞・副詞”は“どれぐらい~ですか?”を尋ねる表現で、例えば『高さ』を知りたければ“How high?”、『速さ』は“How fast ?”と、組み合わせでいろいろ使えます。




2002/3月号

“Give me a break !” 「もう勘弁してよ。」

 
 『ギミアブレイク』。かなり前に放送していたテレビ番組の名前ですが覚えていますか。実はこれ、上の英語表現をカタカナ読みしたものです。もとは「ちょっと休みを下さい」という意味でが、仕事で追い立てられているような時に「ここらでご勘弁を」という感じで使います。例えば… 
“Do this and do that, and then .....”「これやって、次にあれ。それから…」
“Give me a break ! I'm tired out.”「勘弁してよ。もうくたくただよ。」

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