ちょっとしたまめ知識も楽しみの一つ

英語こぼれ話…“ December ”は「10月」? (1999/12月号)

12ヶ月を英語で覚えるとみんな1月から順に言っていくので9月頃から怪しくなってきます。ところが9月から12月までは英語では数字で表されているのです。“12月December”の“decem”はローマ歴で「10番目」という意味なのです。“dec”は「10」「10分の1」を表し“deci”は「10分の1」です。1リットルの10分の1は1デシリットルですね。音の強さの単位「デシベル」も“decibel”で「10分の1 bel」だそうです。
 さて、それではなぜ「10番目」の月が「12月」になってしまったかというとローマ歴は1年を10ヶ月で割っていて、後にグレゴリオ歴(現在の太陽暦)を制定したときに前に2ヶ月を足したので数がずれたのです。
 ちなみに“7月 July”の由来はジュリアス・シーザーですよ。



英語こぼれ話…「1」は“one”ばかりじゃない (2000/1月号)

 「睦月・如月・・」という美しい呼称は廃れ、「1月・2月・・」というまるで風情のない呼称ですが、「1月」にちなんで「1」からすこし。
 英語で「1」は“one”の他に“uni”“mono”などで表します。「ユニフォーム」は「uni1つ+form形=同じ形」です。「ユニオン」は「1つになったもの=連合・組合」で、“EU”の“U”もこれです。アメリカは“United States”「1つにされた諸州」、国連は“The United Nations”「1つになった諸国家」です。ゲームの「ウノ=uno」は「あと1枚」です。また「ユニーク=unique」も「1つしかない=唯一・独特の」ですよ。
 一方、“mono”は「モノレール=1本のレール」、ゲームの「モノポリー=monopoly1人で+売る=独占」や、その他「モノラル=monaural片方の耳」「モノクロ=monochrome単色」があります。



英語こぼれ話…「2・3」は“two, three”ばかりじゃない (2000/2月号)

 前回の続編で今回は「2・3」をテーマにしましょう。
 英語では“two”の他に“bi”も「2」を表します。身近なところで「バイシクル」は“bi2つ+cycle輪”、つまり「自転車」です。ちなみに一輪車は前回の“mono or uni”+“cycle”で“monocycle or unicycle”。また三輪車は“tri[tr≫i]3つ+cycle”で“tricycle”です。「トライアングル=tri3つ+angle角」もこれで納得。他には2カ国語を話す人を「バイリンガル=bi2つ+lingual言語」、理科で習った「バイメタル=bi+metal金属」、意外なところでは「ビスケット=biscuit2回焼かれたパン」や、スポーツでは「バイアスロン=bi2つの athlon競技」があります。
 「3」では「トリプル=triple3倍」や「トリオ=trio三重奏・3人組」、「トライアスロン=tri3つの athlon競技」が身近です。



英語こぼれ話…「リストラ」は「首切り?」(2000/3月号) 

ややこしそうな長い英単語の多くは漢字二文字の熟語のように2つの意味の合成になっています。今日は「リ~」を見てみましょう。 
 最近よく使われるいやな言葉に「リストラ」があります。“re = 再”と“structure = 構築・構造”つまり「再構築」の意味で、本来は企業の体質強化のための体質再構築の意味ですが、責任者が「敗戦」を「終戦」とごまかすのと同じ発想で「首切り」の意味なってしまいました。 英語の“re-”は「再」や「反」を表します。身近なところでは「リフォーム」“re + form形”「再形成」、「リサイクル」“re + cycle回転”「再循環」、「リコール」“re + call呼ぶ”「呼び戻す・思い出す」、「リバイバル」“re + vival生きること”「生き返る・復活」、「リターン」“re + turn回る”「反対向きになる・帰る」などがあります。 



英語こぼれ話…“water”の意味は?(2000/4月号)

 “stop”というよく知っている単語も実は「(自分が)止まる・止む」「(他のものを)止める・止める」「(名詞名刺として)停止・停留所」の3通りの使い方があるように、英語では同じ単語がいろいろな使われ方をすることがよくあります。今回は日本語の中でもよく使われる名詞の意外な使い方を紹介しましょう。
 まず“water”です。ご存じの「水」ですが他に「水をまく・水をやる」
とか、さらには「涙を流す」「よだれを出す」なんてのもあります。身近なものでは例えば“oil”「油」は、「油をさす」「油につける」などの動詞でも使います。同じように“sugar”「砂糖」“salt”「塩」は「砂糖をまぶす」「塩をかける・塩漬けにする」という動詞でも使います。「(言葉などを)和らげる」という意味にも使われるのが“sugar”か“salt”かどちらか当ててみて下さい。
 知っておきたいものに“book”があります。「本」ですが、「(本・帳簿)につける」という意味から「予約する」という意味にも使います。飛行機などで同一の席に2人の予約が重なることを「ダブルブッキング」といいますがこの“book”だとわかりますね。
 面白いところでは、“trumpet”「トランペット」を動詞で使うと「(ゾウなどが)甲高い声でなく」とか「大声で宣告する・吹聴する」という意味で使われます。では1つクイズです。“dog”「犬」は動詞ではどんな意味を表すか考えてみて下さい。(答えは次回)



英語こぼれ話…“スプリング”(2000/5月号)

 今日の本題にはいる前に前回の“dog”を動詞で使う場合の意味をお答えしましょう。これは「(犬のように)ついて回る・尾行する」です。
 さて、季節はすっかり春。英語では“Spring”です。でも、「スプリング」は他の意味でもなじみが深いですね。よく使うのは「バネ」の意味です。ところが“spring”には「泉」という意味もあります。温泉を“hot spring=熱い泉”というのは知っている人も多いでしょう。
 さて、“spring”が意味する「春」「バネ」「泉」は全然関係ないようにも思えますが、実は1つ共通する点があり、それが“spring”の本来の意味です。さてその共通点は何か。それが今回の宿題です。



英語こぼれ話…『世紀』と『ムカデ』の関係(2000/6月号)

 西暦2000年を迎えmillenium(千年紀)という言葉をよく聞きますが、このmillは1000か1000分の1を表します。1ミリメートル=1000分の1メートルですね。
さて、もうひとつの区切りの『世紀』ですが、英語では『ムカデ』と共通な点があります。英語では『世紀』はcenturyといい、『ムカデ』はcentipedeです。両方ともcentが付いていますね。このcentは100か100分の1を表しています。1センチメートルは100分の1メートル、1セントは100分の1ドル、パーセントは「100につきいくつ」です。一方centipedeのpedeは『足』。つまり“centi百 + pede 足”。英語でもムカデは『百足』なのです。pedeは身近なところではpedal「ペダル」やpedicure「足+対策・治療」です。
 ちなみにmanicureのmaniは「手」です。身近なところではmanualがあります。マニュアル車は「手」でチェンジをする車、「手引き書」もマニュアルです。 
前回の答え springは「跳び出す」が語源 春=花が「跳び出る」季節



こ ぼ れ 話 『お母さん』と『ごはん』の共通点は?(2000/7月号)

 「オギャー」は赤ちゃんの泣き声の代表的表現ですが、文字で見ると『名古屋弁』のようであまり品のいい音ではありませんね。本当は「GYAギャ」のような音でなく、「a Aァアー」と母音だけで泣いているようです。
 赤ちゃんが最初に発音する子音と母音の組み合わせは、たぶん「MAマ」でしょう。閉じた口を開けながら「Aア」を発音するだけで「MAマ」と言えるからです。これをくり返すと「マーマ」「マンマ」。これが万国共通で赤ちゃんが最初に言える『単語』ではないでしょうか。
 この「マンマ」「マーマ」が多くの言語で赤ちゃんにとって最も大切なものを表すのは興味深い共通点です。例えば日本語では『食べ物』、ヨーロッパの多くの言語や中国語では『母親=食べ物をくれる人』ですね。



こ ぼ れ 話 「lとrの発音」の克服(2000/9月号)

 日本語の「ら行」はローマ字で表すと“ra, ri, ru, re, ro”ですが、日本語の実際の発音では“la, li ....”と“ra, ri ....”、そしてその中間の音が混在しており、ここに日本人が英語の発音や聞き取りで“l”“r”の区別で苦労する原因があるようです。でも、これを克服し日本語の中に入っている英単語を“l”と“r”で区別しながら覚えれば一気にボキャブラリーが増えます。
 いろいろ練習方法はあるようですが、簡単な方法をひとつ教えましょう。まず、舌の先を上の歯ぐきの内側にしっかりと付け、ゆっくり“la, li, lu, le, lo”、次に舌先をどこにも付けずに“ra, ri, ru, re, ro”と言ってみます。すると“ra, ri ....”の方は音の立ち上がりが「ゥラ、ゥリ…」のように聞こえるのが分かります。これで違いが分かったら実際の単語で練習しましょう。



こ ぼ れ 話 …サッチャーさん(元英国首相)はもとは『屋根葺き職人』
(2000/12月号)

 日本人の姓はいろいろありますが、田んぼの中だから「田中さん」というような、もとをただせば単純な由来が多いようです。同じように英語の名字 = family nameも由来が一目でわかるものもいくつかあります。中でもわかりやすいのが家業をそのまま使っているものです。例えばエリザベス・テイラーは『仕立屋』、ベイカー元国務長官は『パン屋』、サッチャーさんは『屋根葺き人』です。他には、スミスさんは「鍛冶屋」カーペンターは『大工』などはわかりやすいですね。以前道場を手伝ってくれたイアンはウォーカーですがこれは『歩く人』です。
 職業以外では例えばアメリカの大統領(?)ブッシュさんは『やぶ』です。どこかの国の頼りない首相は『森』ですから名前だけはちょっと勝っています。ホワイト、ブラック、ブラウン、グリーンなど色をそのまま姓にしているのはどんな由来があるのでしょうね。 
 また、マッカーサー、マクドナルドなどの姓の、Mac'~は「~の息子」という意味だそうです。
 英語ではありませんが、私の大好きな音楽家バッハはドイツ語で『小川さん』、昔のドイツの首相のシュミットさんは「英語のスミス」と同じ鍛冶屋です。ではF1レースのドライバーのシューマッハーは響きがかっこいいですが名前の由来はなんでしょうか。次から選びましょう。
(馬車屋、漁師、靴屋、牧師)答えは次回。 



こ ぼ れ 話 …歌留多とカルテとトランプとア・ラ・カルト(2001/1月号)

 昔、お正月というとかるた取り。さて、見出しの4つの言葉は日本語の中でよく使われていますが、実は同じ語源だというのはご存じでしたか?1つずつ「でどころ」を探ってみましょう。
 「歌留多」は当て字でもともとはポルトガル語の‘carta =カード’
 お医者さんが書くカルテはドイツ語の‘karte =カードの複数形’
 トランプ遊びは英語では‘card =カード’(trumpは「切り札」の意)
 つまりみんな「カード」を意味するのです。これは同時に「メニュー」も意味し、フランス語のア・ラ・カルト‘a la carte =メニューによって(一品ずつ料理を選ぶ)’という形で日本語に入っています。
これらの語の共通の祖先はラテン語の‘charta’でこれは「パピルスの葉」を意味するそうです。紙の製法が中国から伝来するまで紙の代わりに使われていたものの1つがパピルスという植物だったことは歴史で勉強した記憶がありますね。またこの「パピルス = papyrus」という語が英語の‘paper紙’の語源になっているのもよく知られた話です。
 なお前回のシューマッハーですが、ドイツ語の『靴屋』です。シューは英語のシュー(シューズは複数形)と同じです。



こ ぼ れ 話 …“a”と“the”(2001/2月号)

日本語とは違う英語のルールで苦労する代表的な物のひとつが“a”と“the”の区別ですが、身近な例でその区別を「感じ」てみると少しは理解の助けになるかもしれません。そこで昔話をひとつ。
 「むかしあるところにおじいさんがいました。ある日おじいさんは…」
 さて、ここで2回登場した「おじいさん」は、別人ですか同じ人ですか?同じ人ですね。英語ではこれを「むかしむかしあるところに a おじいさんがいました。ある日 theおじいさんは…」と区別します。“a”は「それまで未知の1つの~」を意味し、“the”は「お互いに分かっているその~」を表すのです。日本語でも別の形でこの区別をしています。上のお話を見直して下さい。「~は」と「~が」の使い分けです。他の例で「カバン= a bagがそこにある。」と「そのカバン= the bag は、そこにある。」も同様ですね。同じ情報でも日本語と英語では全然別のところで表しています。 



こ ぼ れ 話 …“-ful”と“-less”(2001/3月号)

 上で使った“careful”という言葉は“care=注意”に“ful=いっぱい”という語尾が付いたものです。よく知っている言葉には“beautiful 美しい=beauty美+ful”や“wnoderfulすばらしい=wonder驚き+ful”などが身近にあります。一方、“care+less=careless”は「不注意な」という意味です。日本語の中でも「ケアレスミス」のように使いますが、この“-less”は「無し」を表しています。「コードレス・ワイヤレス・ホームレス」などはよく使います。では“penniless”はどんな意味か分かりますか。これは「文無し」です。“penny”はイギリスのお金の最低の単位で、日本語と発想は同じです。“peniiless”にならずに“peaceful=peace平和+ful”に暮らしたいものですね。



こ ぼ れ 話 …「行って来ます」は英語では…?(2001/4月号

「行って来ます」だから“I go and come.”なんて考える人は今はいないでしょうが、以前は電話の「もしもし」を“If if”だと真剣に考えていた人もいたらしいので、ひょっとすると今でも…
 言葉は文化の一部ですから、ことに日常の習慣的な挨拶言葉はそれぞれの文化特有のもので、外国語に直訳できないものがたくさんあります。
 よく尋ねられる「行って来ます」や「いただきます」もそのまま英語にはできない表現です。ただ、「行ってらっしゃい」の代わりには1月号で紹介した“Have a nice day.(よい一日を)”が使えます。また「お帰りなさい」は“Welcome home.”でいいでしょう。



こ ぼ れ 話 …豆腐とブロック)(2001/5月号)

 英語ほど多くの人が挑み敗北してきたものは、今の日本では他に無いでしょう。でも母国語を見れば分かるように、言語は方法さえ間違えなければ必ず習得できるはずです。そこで英語道場の指導の最も重要なポイントの中の1つを教えましょう。それは「ある表現を習ったら、それを使いこなすまで次に進むな」です。豆腐は4つも積めば下はつぶれてしまいますがブロックだったらどんどん積んでいけますね。失敗している人はみな、「豆腐積み」をせっせとやっているのです。その典型が学校英語ですね。
 さて、新しい年度も始まりました。今年こそは英語をしっかり勉強してみようという人は、習ったことを「ブロック」にしていくつもりで、まずこれまでに学習したことを徹底的に繰り返して見て下さい。



こ ぼ れ 話 …アメリカ人も「ゴマをする」?(2001/7月号)

 どこの世界にも「ゴマすり」の人はいますから、英語にも「ゴマすり」と似た表現があります。そこで、英語ではなんと表すか、次の中から当ててみて下さい。1.「靴を磨く」2.「カバンをもつ」3.「リンゴを磨く」。
 答えは3「リンゴを磨く」です。“apple polisher = リンゴを磨く人”というのが英語の「ゴマすり」にあたります。先生のご機嫌取りのために、ぴかぴかに磨いたリンゴを届ける習慣があったのが由来だそうです。さて、もうじき通信簿の季節。あいにくリンゴの季節ではありませんが、スイカでも磨いて届けたら効果があるかも。少なくとも当方では効果絶大です。 



こ ぼ れ 話 …「鯨飲馬食」(2001/8月号)

 暑さでへばって食欲減退していませんか。今回は英語表現の中での動物と「食べる」の組み合わせを見てみましょう。
 英語で「大食らい」は“eat like a horse=馬のように食べる”、「小食」は“eat like a bird=小鳥のように食べる”、「鯨飲する」は“drink like a fish=魚のように飲む”です。“eat like a pig=豚のように食べる”だと「ガツガツ食べる=マナーが悪い」です。“dog-eat-dog=犬が犬を食うような”になると「弱肉強食の」「仁義ない」という意味で、日本語で言う「生き馬の目を抜く」というような厳しい状況を表します。



こ ぼ れ 話 …「秋はカッコイイ?」(2001/9月号)

 この夏はとにかく“HOT ! HOT ! HOT !”でしたが、9月ともなれば少しは涼しくなることでしょう。「涼しい」は英語では“cool”。最近の英語ではこの“cool”が「カッコイイ!」とか「ステキ!」という意味でよく使われます。「冷静」という意味では日本語でも使われてきましたが、ちょっと感じが違います。一方“hot”は食べ物がコショウや唐辛子で「辛い」時にも使います。たしかに口の中が“hot”になりますね。ちなみに「塩辛い」は“salty”で、“salt=塩”から派生したものです。なお「給料」の“salary”のもとも“salt”で、塩が貴重品だった時代の名残りです。
 なお秋をしめす言葉は英語には“autumn”と“fall”があり、イギリスでは“autumn”、アメリカでは“fall”が使われます。“autumn”の方が個人的には秋らしくて情緒が感じられるような気がしますが、みなさんのご意見はいかが?



こ ぼ れ 話 …夜空に流れる“the Milky Way=ミルクの道”とは?(2001/10月号)

 「ジューシー」や「フルーティー」という言葉のもとが「ジュース」「フルーツ」だということは察しがつきますね。英語には“名詞+y”にするだけで「~が豊かな・多い・~のような」という形容詞になる単語がたくさんあります。有名なところでは“lucky=幸運+y=幸運な”や天気で使う“sunny=太陽が輝いている”“cloudy=曇った”“rainy=雨天の”“windy=風の強い”“snowy=雪の”などがあります。他にも“hairy=毛+y=毛深い”“bloody=血+y=血まみれの”“silky=絹+y=絹のような”などたくさんあります。では“the Milky Way=ミルクの道”とは何を指すでしょうか?夜空を見ながら考えてみて下さい。ヒント…日本では「夜空に流れる川」と表現されています。



こ ぼ れ 話 …土星は「悪魔の星」?(2001/11月号)

 先月号の“the Milky Way = 天の川”に続いて今回も星について。まず北斗七星は英語でも“the Big Dipper = 大きいひしゃく”、北極星は“the polar star = 極地の星”。ちなみに「白熊」は“polar bear = 極地の熊”です。ひときわ輝く明星=金星は“Venus”、リングが美しい土星は“Saturn”、悪魔のサタンは“Satan”で発音も違います。木星は“Jupiter”、火星は“Mars”です。また彗星は“comet”といいます。昔「コメットさん」という番組がありましたよね。ところで意外と知られていないのが『スバル=昴』が日本語だということ。(肉眼で)6つの星がまとまっているので「統ばる(=まとめる)星」と呼ばれ、『星は昴、ひこぼし…』と枕草子でも登場します。英語では“the Pleiades = プレアデス(星団)”といいます。



こ ぼ れ 話 …“in, on”はぜひ使えるようにしたいモノ (2002/1月号)

 “in, on”などの英語の前置詞は、日本語で言えば「~に・で・と」のような助詞にあたるものです。“in”は「中」、“on”は「接触」が基本の意味ですが、そこから様々な意味合いが派生します。
 上の文の“in kimono”は、人が着物の『中』にいる、つまり『着ている状態』を表し、逆に“on you”は着物が人の上に『接触している』、つまりこれも『着ている』状態を表します。人と着物のどちらを主にするかの違いです。他にも色々な使い方がありますが、中でも“in a week=1週間後”のように“in~”で「~後に」を表す表現は使いこなしたいものの一つです。
 では、今年もよろしく。“See you in a month.=ひと月後に会いましょう。”



こ ぼ れ 話 …受験生にも読んでほしい“get”の情報(2002/2月号)

 上の例文でも使った動詞“get”は、普通の辞書でも20程の訳語が載っています。例えば“get up=起きる”“get angry=怒る”“get money=お金を手に入れる”“get人to動詞=人に~させる”“get over=克服する”。こんなのを丸暗記していたらイヤになるし、第一に無意味です。
 そこで『逆転の発想』。英語圏の人はこんなにたくさんの意味を“get”1つで済ませているということは、“get”の意味はもともと1つ。そう考えれば簡単!『get=(状態や物に)到達する・到達させる』と考えればいいのです。“get up=起きている状態(up)に達する”“get angry=怒った状態に達する”“get money=お金に到達する”“get人to動詞=人を行為に到達させる=~させる”“get over~=~の向こうに達する=克服する”。どうです、簡単でしょう。英語はこうやって学習すると速いですよ。



こ ぼ れ 話 …「壊す」ばかりが“break”じゃない (2002/3月号)

 “break”はもとは「固いものをばらばらにする」という意味で、「壊す、中断する、破る、急に現れる」などの意味合いで使われます。身近なところでは「ブレーカー」。加熱防止などのため電気回路を中断する器具です。テニスの「タイブレイク」はもとは「決選投票」。「タイ」は「引き分け」ですね。
 “broken”になると受け身で、「壊される」などの意味です。例えばパイン缶の「ホール=丸ごと」に対して「ブロークン」は「細切れ」、“broken heart”は「砕け散った心=失意・失恋」、“tea break, coffee break”は「お茶(コーヒー)のための中断=休憩」です。
 意外なところでは「朝食」の“breakfast”。“fast”は「断食」(ラマダンはアラビア語)で“breakfast”は「断食を中断するもの」の意味です。なお、自動車などのブレーキは“brake”は同じ発音ですが別の単語です。

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